超Excel!知っておきたいBIツールの凄い実力!

ツール活用

最終更新日:2022/01/24

データの分析を行えるツールのひとつにExcelがあります。汎用的なツールですが、大量のデータを扱うにはあまり適していません。膨大な量のデータを扱うとExcelの動作が遅くなる、あるいは停止してしまうことがあるからです。
また、Excelは基本的に手作業となるため、データの最新化や新しいデータ項目の追加などが追い付かないことも。情報をリアルタイムで確認、共有するための最適なツールであるとはいえません。また異なるデータソースが複数あれば、その分Excelのファイル数が増えていきます。それらも管理しなければなりません。このようにExcelでデータ分析を行うのは限界があるといえます。
このようなExcelでのデータ分析における問題点を解決できるのがBIツールです。ExcelにはできないBIツールの強みは簡単にまとめると以下の3点です。
・大量のデータを分析できる ・異なるデータソースを組み合わせて分析できる ・情報をリアルタイムで更新・共有できる
今回は、BIツールについてご紹介します。
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導入までに知っておきたい!BIツールとはそもそも何か ————————————————————————————
BIツールを導入するためには、まずはBIツールについての知識を深める必要性があります。 ここでは簡単にBIツールでできることと、得られるメリットについてご紹介します。

◆BIツールとは?◆ BIとはビジネスインテリジェンスの略で、データの分析結果を経営に役立てるための手法・技術のことをいいます。BIツールは、そのBIを支援するソフトウェアのこと。
IoT技術の進化により、社会では多種多様なデータが収集・蓄積されています。企業が経営戦略や経営方針などを策定・実現していくためには、市場や顧客、同業他社などの業界情報や、国内外の経済や社会情勢といった、さまざまなデータを用いた分析が不可欠です。BIツールは、このような膨大なデータを分析するうえで、必要となります。

◆BIツールの基本機能◆ データの分析結果を経営に役立てるためのツールである以上、BIツールには膨大なデータを素早く正確に分析ができることが大前提となります。このような基本的な機能は主に以下の4つに分類できます。
・レポーティング機能(ダッシュボード機能) 社内の (時に社外も) データを集約、集計し、経営層が必要とするレポート形式で表現する機能。但し、出力されたレポートが単なる数字の羅列では、そこから経営判断等をすることは難しいので、BIツールは、グラフやインフォグラフィックなど、誰が見ても直感的で分かりやすい形で表現するダッシュボード機能が備わっています。
・多次元分析機能(OLAP分析機能) 蓄積されていく膨大なデータを専門的な知識がなくても簡単に多角的に分析する機能。OLAP分析機能とも呼ばれます(OLAPとは、Online Analytical Processingの略)。
・データマイニング機能 統計学やパターン認識などの技術を駆使することで、大量のデータの中から人間が見つけられないような法則性(パターンや予測など)を発見する機能。 相関分析やクロス分析などの分析法を使って、データから課題についての気づきを与えてくれるもの。
・シミュレーション機能(プランニング機能) 主に予算計画の立案の際に、蓄積された過去のデータをもとにシミュレーション・分析を行い、計画の根拠を得ることができる機能。 予算計画の他にも、売上や利益の変化をシミュレーションしてマーケティング戦略を立てる上でも活用されている機能。

◆なぜBIツールが必要なのか?◆ 近年では人々の行動様式や思考が多様化しており、それに伴ってビジネスをするうえでもさまざまな情報が必要になってきました。 集めるべき情報が増えたため、迅速かつ正確に分析することが年々難しくなっています。 さらにITの進化によって、マーケットスピードが加速していることもあり、企業活動や経営戦略に不可欠であるデータ分析を、スピーディーに行わなければなりません。 直近で言うと、従来から推進されてきた「働き方改革」に加え、新型コロナウイルス感染症対策によってテレワークが急速に浸透。 これらの変化により、今まで以上に短い時間での最大限の成果を発揮することが求められています。
効率よく情報を取り扱うためには、膨大なデータを素早く正確に分析ができるBIツールが必然的に必要になってきました。

◆BIツールの導入メリット◆ BIツールを活用することによるメリットは主に以下の4つが挙げられます。
① 散在データの活用 企業には営業支援システムのSFAや、顧客情報の管理システムのCRMなど数多くのシステムがあり、それぞれが企業にとって重要な資産であるデータを蓄積しています。これらの分散されたデータをBIツールであれば、各システムと連携して簡単にデータを一箇所に集め、分析することができます。
② 分析の工数削減 Excel等でデータを集計・分析するためには、関数やピボットテーブルなどを組み合わせて複雑な作業をする必要があります。しかしBIツールにはデータマイニング機能や多次元分析機能が搭載されており、膨大なデータの多次元分析の実施や、相関分析や回帰分析などの多彩な手法を用いることで、質の高い分析結果を短い時間で入手することができます。
③データ可視化による現状課題の把握 抽出・分析したデータをグラフなどで分かりやすく見せてくれるため、販売データなどの現状把握も、一目で分かるようになります。これによりそれまで隠れていた課題・問題の芽を早期に摘み取ることができます。
④レポート作成の手間と時間の軽減 BIツールでは分析結果を見やすくレポート出力できるため、レポートの作成に時間をとられずにすみます。レポートの作成に使っていた時間を、ほかの作業時間にあてることができるため、業務効率化が実現できます。
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【 BIツールはこう使う! 】部門別のBIツール活用方法とは —————————————————————————————
BIツールを活用しているのは、情報システム部など一部の部署や人に留まっている傾向があります。もっと様々な部署で活用して頂きたく今回は「経営企画」「マーケティング」、「人事・労務・管理」という3部門での活用事例をご紹介致します。

◆経営企画部門◆ 経営企画部門では、経営計画を策定するために「ヒト・モノ・カネ」に関する情報を集約し、さまざまな分析を行います。例えば予実や利益などの比較、先に挙げたマーケティング分析、社内リソースの分析など多様なデータを集めなければなりません。 このような多様なデータをBIツールで管理すれば、各部門の計画や実績データなど、必要な情報を迅速に閲覧できます。
また分析した結果から、隠れている課題をすぐに発見することも可能。例えば支払手数料が多いという分析結果が出た場合、手数料の内訳を調べなければなりません。BIツールでは、支払手数料の内訳をクリックなどの操作で、簡単に確認することができます。BIツールは情報を見たいタイミングで表示できるため、効率よく課題を抽出できるのです。
企業の規模によりますが、特に大規模の経営企画部門では事業数や部門数が多い傾向にあります。そのため分析作業の工数がかさみ、ミスも生じやすくなるでしょう。BIツールを使うとこのようなミスを防げると同時に、確実に素早いデータのインポートが可能なのです。

◆マーケティング部門◆ マーケティング部門では、売上や利益といった営業実績のデータを分析し、表やグラフでレポートを出力するといった活用がなされます。
例えば地域ごとの潜在顧客を予測する際は、地域ごとの人口や性別・年齢層などのデータ分析が必要です。BIツールではさまざまなデータを扱うことができるため、より精度の高い分析と視覚的に把握しやすいレポート出力が行えます。例えば官公庁の公開データや国税調査データ、無料公開しているデータや有料販売されているデータなどを分析し、ヒートマップやバブルチャートを作成することも可能です。
ほかにも、イベントやPR活動で効果が見込めるエリアを絞り込むときや、営業スタッフの担当エリアや新店舗の場所を決めるときなどにも、同様の分析が必要となります。そんなとき、やはりBIツールが強い味方になるのです。

◆人事・労務・管理部門◆ 人事・労務・管理部門は、「ヒト」つまり従業員に関する膨大なデータの分析が必要です。企業が雇用する従業員情報では、「雇用形態」や「職種」ごとの「人数」、「スキル」や「資格」、「労働時間」や「残業時間」、「給与」や「手当」などが挙げられます。BIツールであれば、これらを一元的に管理することが可能。一覧化して表示することで、職種を横断した労務分析ができるようになります。
上記のようなデータから分析をすることで、特定の職種あるいは特定のスタッフへ負荷がかかっていないかを調べられます。各スタッフの経験人数や勤続年数などのデータを集めれば、人材募集時の適正な給与をスムーズに算出することも可能。人件費の算出や、人材配置の参考などにも役立ちます。
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代表的なBIツールのご紹介 ———————————————— BIツールは30社以上が提供をしており、それぞれ特徴があります。ここでは代表的な7つのBIツールの特徴、機能などをわかりやすくまとめました。
ご紹介する7つのBIツール ①Tableau(Tableau Japan株式会社) ②Yellowfin(Yellowfin Japan) ③Qlik Sense(クリックテック・ジャパン株式会社) ④Dr.Sum(ウィニングアーク1st株式会社) ⑤Actionista!(株式会社ジャストシステム) ⑥MotionBoard(ウィニングアーク1st株式会社) ⑦Microsoft Power BI (日本マイクロソフト株式会社)
① Tableau 【特徴】 ・業界のリーダー的存在とも言われている代表的なBIツール ・ほぼすべてのシステムからあらゆる種類のデータを取得可能 ・データのビジュアル化に強みを持っており、直感的な操作でデータの管理から分析・可視化を実行 ・Salesforceとの相性が良い ・世界各地の500以上のユーザーグループ、100万人以上のメンバーと、活発なコミュニティフォーラムやプログラムを有するTableau コミュニティがある 【提供形態】 ・オンプレミス型 ・クラウド型 ・サーバー型 【推奨企業規模】 ・企業規模問わず 【価格】 ・初期費用:無料 ・年間費用 ○チーム&組織向け(オンプレミス型/クラウド型) ・Tableau Creator:102,000円/年/ユーザー ・Tableau Explorer:51,000円/年/ユーザー ・Tableau Viewer:18,000円/年/ユーザー ○チーム&組織向け(Tableauによるサーバー型) ・Tableau Creator:102,000円/年/ユーザー ・Tableau Explorer:60,000円/年/ユーザー ・Tableau Viewer:22,000円/年/ユーザー ※税抜価格 ※年間での請求となります 【無料トライアル】 ・あり 【本社所在地】 ・アメリカ
② Yellowfin 【特徴】 ・ドラッグ&ドロップを基本とする簡単な操作で、データ分析をワンクリックで実行可能 ・定点観測のデータに異常値があれば通知してくれるシグナル機能を有する ・異常値の要因を自動で分析してくれるインサイト機能を有する ・Twitter・Google Analytics・Salesforce・LinkedInといった多くの外部データを取り込めるコネクターあり ・地図情報や人口調査との連携が可能 【提供形態】 ・オンプレミス型 ・クラウド型 【推奨企業規模】 ・企業規模問わず 【価格】 ・詳しくはお問い合わせください 【無料トライアル】 ・あり 【本社所在地】 ・オーストラリア
③ Qlik Sense 【特徴】 ・ドラッグ&ドロップによるビジュアライゼーション ・AIや機械学習、自然言語処理による分析 ・Qlik 独自の連想エンジンにより、ユーザーがあらゆる方向性で自由に探索可能 ・リアルタイムの最新情報から迅速なアクションを促すように設計された、アクティブインテリジェンス機能を有する ・定型分析よりアドホック分析向き 【提供形態】 ・オンプレミス型 ・クラウド型 【推奨企業規模】 ・企業規模問わず 【価格】 ・初期費用:無料 ・月額費用 Qlik Sense® Business/$30/月/ユーザー Qlik Sense® Enterprise SaaS/$70/月/ユーザー ※月額換算した1ユーザー当たりのグローバル参考価格(米ドル) ※年間での請求となります。 【無料トライアル】 ・あり 【本社所在地】 ・アメリカ
④ Dr.Sum 【特徴】 ・インメモリエンジンにより10億件のデータも1秒台で集計 ・Excel UIで自由分析 ・ノーコード開発が可能な設定・操作画面 ・経営者・システム担当者・エンドユーザーなど、おのおのの用途に応じたインターフェイスが用意されている ・ユーザー数の増加に伴う追加コストが発生しない 【提供形態】 ・オンプレミス型 ・クラウド型 【推奨企業規模】 ・企業規模問わず 【価格】 ・オンプレミス版:3,450,000円~/年(年間保守料含む) ・クラウド版:150,000円/月(別途、初期費用あり) 【無料トライアル】 ・あり 【本社所在地】 ・日本
⑤ Actionista! 【特徴】 ・Webブラウザの操作のみで完全ノンプログラミング。開発環境・専用クライアントの導入は一切不要 ・「誰でも分析」を実現するオールインワンBIソリューション ・分析テンプレートで簡単に目的にあったダッシュボード作成が可能 ・クライアントフリーのサーバーライセンス。1ライセンスの購入で企業内すべてのユーザーが利用可能 ・開発から販売、サポートまですべてを純国産で提供 【提供形態】 ・クラウド型 【推奨企業規模】 ・企業規模問わず 【価格】 ・詳しくはお問い合わせください 【無料トライアル】 ・あり 【本社所在地】 ・日本
⑥ MotionBoard 【特徴】 ・階層設計やキューブ設計が不要 ・現在のExcelをそのままBIで分析可能 ・小売流通業向けには地図やカレンダー、製造業向けには管理図やガントチャートなど、より業務に役立つ表現が可能 ・業種特化の専門部隊によるノウハウ提供や、ユーザーコミュニティでの情報交換 ・レスポンスの良い柔軟な問い合わせ対応や、トレーニング動画・日本語マニュアルなど、充実のサポート体制 【提供形態】 ・オンプレミス型 ・クラウド型 【推奨企業規模】 ・企業規模問わず 【価格】 ・オンプレミス版:1,725,000円~/年(年間保守料含む) ・クラウド版:30,000円/月/10ユーザー(別途、初期費用あり) 【無料トライアル】 ・あり      【本社所在地】 ・日本
⑦ Microsoft Power BI 【特徴】 ・マイクロソフト社のオフィス製品と非常に相性が良い ・話し言葉で質問するだけで、ビジネスに関する疑問についてAIを活用した回答を迅速に得られる ・数百ものオンプレミスやクラウドのデータソースに直接接続可能 ・Microsoft AI によるインサイト発見 ・Azureの分析サービスとシームレスな連携 【提供形態】 ・クラウド型 【推奨企業規模】 ・企業規模問わず 【価格】 ・Power BI Pro:1,090円/月/ユーザー ・Power BI Premium:2,170/月/ユーザー            543,030円/月/容量 【無料トライアル】 ・あり 【本社所在地】 ・アメリカ
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まとめ ——————
導入する目的や誰が使うのかによって、自社にとっての最適なBIツールは異なります。BIツールを選定する際は、以下の6点に留意して選ばれることをお勧め致します。
・導入する目的は何か ・誰が使用するのか、誰でも問題なく使用できるか ・自社にどのような機能が必要か ・他システムとの連携が必要か ・導入・運用のコストはどれくらいか ・サポート体制が充実しているか
多機能のBIツールを導入すればいいと思いがちですが、多機能になるほど価格が高くなり、操作も難しくなる傾向があります。 高いコストをかけて導入しても、使用者つまり従業員が使いこなせないのでは意味がありません。上記のポイントを十分に検討し、自社に適したBIツールを導入しましょう。

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