【最新】あなたの会社は大丈夫?2023年のサイバーセキュリティ対策①

セキュリティ対策

最終更新日:2023/04/28

年々急増しているサイバー攻撃。

ニュースで取り上げられる機会も多くなり、企業規模を問わず被害は年々拡大しています。

 

しかし、多くの攻撃がある一方で手法は似通っており、基本的な対策の重要性は変わりません。

昨今のサイバー攻撃の実態や事例から、2023年脅威となるサイバー攻撃と注意すべき点や情報セキュリティ対策の基本などを3回に分けて、わかりやすく解説します。


●2023年の傾向

 

2022年の事例を元に、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)から「情報セキュリティ10大脅威 2023」が公表されています。

この10大脅威をどのように自社に活用するか?が重要になります。

 

脅威の順位は記載されてますが、自社にとって重要な脅威が何なのか?を考えて、それぞれの対策を落とし込むことが重要です。

 


●脅威の対策と検討の手順

 

 (1)自社にとって守るべきものを明らかに

  ・業務プロセスの洗い出し

  ・自社が保有する重要な「情報」や「データ」

  ・現状の「情報」や「データ」を保護するシステムや利用中のサービス

  ・利用している「システム」や「サービス」を構成している「機器」

 

 (2)自社にとっての脅威を洗い出す

  ・上記の10大脅威の中で当てはまるものがあるか?

  ・10大脅威以外で該当する脅威があるか?

  ・上記を被害額が大きい順に並べ替える

 

 (3)対策候補を洗い出す

  ・それぞれの脅威に有効と考えられる対策候補を書き出す

  ・複数の脅威に有効な対策もあるので分類する

  ・対策別に表に書き出す

 

 

 (4)実施する対策を選択する

  ・対策候補の中から実施状況を整理(実施済み/一部実施/未実施など)

  ・一部実施/未実施の中から、今後実施する対策候補を選択

  ・選択した対策のために必要な予算・時間・機器など洗い出し、実施可否を検討


●情報セキュリティ対策の基本

 

 攻撃の手法は複雑になっていますが、基本的な攻撃の糸口は不変です。

 情報セキュリティ対策の基本による効果が見込めるので、継続的に対策を行うことで、被害に遭うリスクを低減できると考えられます。

 

 <共通対策>

 ・ソフトウェアの脆弱性:ソフトウェアの更新

 ・ウィルス感染    :セキュリティソフトの利用

 ・パスワード搾取   :パスワードの管理・認証の強化

 ・設備不備      :設定の定期的な見直し

 ・誘導        :脅威・手口を知る機会を設ける

 <クラウドサービス>

 ・インシデント全般  :責任範囲の明確化

 ・クラウドの停止   :代替案の準備

 ・クラウドの仕様変更 :設定の見直し

 


自社の経営層や担当者だけが理解し実行するのでは無く、自社従業員が脅威のリスクを理解することが重要です。

リスク対策教育も重要となりますので、日頃から定期的にセキュリティ教育を進めましょう。


今回は、2023年脅威となるサイバー攻撃「情報セキュリティ10大脅威 2023」と基本的な対策について解説しました。

次回は、「情報セキュリティ10大脅威 2023」の1位~5位の詳細と対策について掲載予定です。


<出典:独立行政法人 情報処理推進機構/情報セキュリティ10大脅威 2023 https://www.ipa.go.jp/security/10threats/10threats2023.html>

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